こんにちは、2月になり今年もまた一つ年齢を重ねました。
今回はダイレクトボンディングの治療例です。
ダイレクトボンディングとは自費診療で行うコンポジットレジン(以下CRと略)充填のことです。
赤丸で囲まれている部分が欠けており、実は内部に少し虫歯がありました。
ダイレクトボンディングのメリットは
・基本的に歯を削る量が最小の治療法
・部分的に欠けても、補修することが出来る。
・金属を使用しないため、金属アレルギーが生じない。
等です。
デメリットは
・経年的に着色する可能性がある
・噛み合わせによっては割れたり欠けたりすることがある。
・保険が使えない為、高額(当院では27,500円 2024年2月現在)
ダイレクトボンディングの最大のメリットは歯を削る量が少ない点と通常の保険診療のCR充填よりも接着操作を確実に行うので長持ちする点だと思っております。+αで見た目も審美的に仕上げます。
自費診療で比較対象となる治療と言えばセラミックの詰め物になります。しかしセラミックの詰め物はプラークが付きにくく色が経年的に変化しないというメリットはありますが、虫歯の部分以外の歯も削る必要があり、歯を削る量が増えてしまう点から今回の様な小さい虫歯こそ、このダイレクトボンディングが適していると考えております。
ダイレクトボンディングの場合は保険診療と違いラバーダムと言うゴムのシートを歯にかけます。この操作の目的は以下の2点です。
治療する歯に唾液が入らないようにするため
呼気を遮断し接着力を高めるため
唾液が混入してしまうと虫歯の再発のリスクが高まります。
また、口の中は湿度が高いですが、乾燥している方が接着力は強くなります。
この状態で虫歯を取り切りエッチングというステップを行います。
エッチングを行うことで接着力の向上と辺縁の着色が起こりにくくなります。
そして保険適応外のコンポジットレジンを詰めて終了です。
所要時間は1時間くらいです。
術前術後の比較写真がこちらです。
自然の歯らしい色、形態に仕上げることが出来たと思います。
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