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20代女性 親知らずの移植

harukisota

こんにちは。

今回も親知らずの移植(自家歯牙移植)の症例です。

何かしらの原因で奥歯を抜歯せざるを得ない状況になった場合、その部位を補い噛めるようにするために一般的に入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択肢があります。

しかし、第4の選択肢として親知らずの移植、自家歯牙移植があります。

親知らずを移植する場合、通常上下に関わらずまっすぐ生えている親知らずを移植することが多いです。

なぜなら横向きに埋まっている親知らずはそれ自体を抜くことが難易度が高いですし、ただ抜くだけではなく移植に使える状態で抜くとなると更に難易度が上がるからです。

しかし日本人で親知らずがまっすぐ生えている人は少ないのが現状です。


上図で赤丸で囲まれている奥歯ですが、根っこが割れてしまったため保存するのが不可能になってしまいました。


根っこの底の部分が真っ二つに割れてしまっている状態です。


通常であれば抜歯してインプラントか抜歯して放置するのが一般的だと思います。

今回の場合、横向きに埋まっている親知らずがあったのでそれを移植することにしました。



移植後被せ物をして噛めるようにしました。


歯の移植は一般的に成功率が70~90%と言われています。また、40代以降は成功率が下がると言われていますが個人的にはあまり気にしていません。

また、今回の様に水平に埋まっている親知らずを活用することは難易度が非常に高くなってしまうため必ずしもうまくいくとは限りません。

とは言え、自家歯牙移植は歯を失った時の選択肢の一つとして非常に有用な治療法なため、当院では可能な場合親知らずの移植は積極的に選択肢として取り入れています。




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